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小 説

『半夏生の頃』立花れい香の日記 【中学生編】4.思春期 ④

小 説

【中学生編】4.思春期 ④

「明日十二時くらいに家に来いよ」
「家の場所知らないよ?」
「じゃあ駅前のスーパーで待ち合わせしよ」
「うん、分かった」

それだけ話してバイバイして別れた。

彼氏と彼女の会話みたい!

私はすっかりD君の彼女気分になっていた。

さっきまでのあんなにガッカリしていた気持ちはどこへ行っちゃったんだろう? 

恋って相手の一言でこんなにも悲しくなったり嬉しくなったりしちゃうものなんだぁ。

D君の言動に一喜一憂している健気な自分がなんだか愛おしく思えた。

その夜、ドキドキしながら明日の服と持ち物を用意した。

流行りの洋服は持っていないしおばあちゃんに買ってもらった服の中から少しでも可愛く見えそうな組み合わせを考えた。

水色の細いストライプの生地のブラウスで丸襟に白い小さなレースが付いている。ボタンが白い花の形で夏服の中で一番気に入っていた。

下はデニムのミニスカートにした。

夏っぽいバッグがなかったからお気に入りのキャラクター柄の布の手提げバッグを持って行くことにしてお財布とハンカチとティッシュとリップを入れた。

しまった、靴がない!
履き潰してしまったダサいサンダルと学校用の運動靴くらいしか持ってないんだった。

もう今さら洗えないし、仕方がないので少しでもキレイに見えるように濡らした布で拭いた。

明日の朝早く起きてシャンプーしようと思い、いつもより早めにお布団に入ったけれどD君のことを考えると興奮してなかなか寝付けなかった。

「付き合って」と言われたらどうしよう?
もしキスされたりしたら?

こういう時、私はいつもオナニーする。

自分で胸や下腹部を触るのが小学生の頃からの習慣になってしまっていた。

小三のあの日、A子ちゃんのおじさんにされたように乳首を摘んだりワレメに触れたりしているうちにじっとり湿ってくる。

「イク」とかはまだよく分からないけれどオッパイを揉んだりアソコを弄るだけで十分満足できた。

唇に左手の甲を強く押し当てD君にキスされるのを妄想しながら右手で胸を揉む。

ヌルヌルになったアソコを摩っているうちに段々気持ち良くなって私は夢心地で眠りについた。

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